ザンネン世界遺産、国立西洋美術館
千葉での会議の帰りに、先日世界遺産を逃した国立西洋美術館に行ってきました。
なんで行ったかというと・・・あの、ル・コルビュジェが基本設計したからです。しかも、パネル展をやっているとのことで、立ち寄りました。
外観は近代五大建築を提唱した要素が使われています。50年も前の建築です。本当に飽きの来ないデザイン。
床を上げ、ピロティを確保し、黄金率と人間工学を計算しつくした微妙なさじ加減は絶妙です。外壁には石が敷き詰められていますが、高知は桂浜の小石だそうです。
フランス人であり、建築と絵画を愛した偉大な建築家は数々の建築とデザイン家具を残していきました。
有名なLCシリーズは妻のセレクトにより、LC2(ソファ)が我が家のリビングとロフトに1脚づつあります。腰を下ろした時の肘掛けの位置、バランスが絶妙なのです。本当に素晴らしい。
そして、一度訪れてみたいサヴォア邸。フランスはパリの郊外にある超有名な建築には先ほど述べた5大要素が全て含まれています。連続窓やピロティ、屋上庭園など、こんなお家に住んでみたいと、今でも思い描きます。特に気に入っているのが屋内にスロープがあるところ。国立西洋美術館内も同様の箇所がありました。
屋内は外光を取り入れる工夫が散りばめられています。たしかに、コルビュジェ展でもこの点に力を裂いていたように思いました。一般に自然光は美術作品を傷め、専門家はこれを嫌がります。それをどうしていくか・・・外観よりもそうした採光に力を注いでいたように感じました。日本政府とコルビュジェの契約書には感動します。本人のサイン入りですから。この美術館の設立当初、周囲は何もない状態でしたが、取り巻くように美術館が併設されました。それが、当時、コルビュジェに従事していた日本人建築家前川國男です。(あの新潟市美術館を設計した人です。)東京文化会館が併設されていますが、コンクリート工法で当時のモダン建築を踏襲していたようです。ただ、個人的にはコルビュジェのラインとは違う、個の表現がある気がしました。
昔のものが残らない日本の文化の中で、こうした世界一流の作品が今日まで多くの人々に使われている。これこそ素晴らしい文化だと思います。
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